魔薬
一度、快楽の味をしめると、そこから抜け出すのは容易ではない。いかに強靭な意志を持とうとも、闇に引きずり込まれるのだから。
さて、今日のニュースで元タレントの田代まさし氏が、またもやた覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕されたと流れた。
またやってしまったかという思いの強い人が大勢いる事であろうが、簡単に更正できるものではない。
麻薬というのは、魔薬。魔の薬だという認識を、私は思っている。
どういう事かと言うと、依存性が非常に強く、一度味を覚えてしまうと、完全に止める事は独りの力では無理であり、人の心身を、どこまでも暗闇深くに引きずりこんでしまうような、底なしの恐ろしさがあるからである。
安易な気持ちで手を出すと、その代償はとてつもなく大きい。
麻薬(覚せい剤)ではなくても、世間には刺激物といわれるものは多くある。
コーヒー、酒、タバコ、ギャンブル等々・・・。
これからはどれも依存症になる可能性があり、そこから中毒に陥ってしまう事だってある。
もちろん上記の四つ(コーヒー、酒、タバコ、ギャンブル)は認められているものであれば違法ではない。
しかし、度が過ぎたりすると、身を破滅させかねない恐ろしい側面を持っている事は否めない。
麻薬(覚せい剤)が簡単に手に入ってしまうような社会状況になってしまったのは、昔からは考えられない事だ。
私の知人に、某所で売人から声を掛けられたという人がいるが、相当驚いたという。
それはそうだろう。まさか、こんな所に売人が現れ売買を試みようとしている等とは、普通は思いもよらないだろうからである。
麻薬(覚せい剤)から完全に抜け出すには、先にも書いているが独りの力では絶対に無理だ。
大病を患った人が、家族や周囲の人の協力によって回復していくように、必ず信頼できる身近な人の存在が必要だ。
そうした人(達)が、(麻薬、覚せい剤から抜け出そうとしている人に)道を踏み外さないように、適時アドバイスしたり支えてくれたりしないと、必ずまた麻薬に手を染めてしまう。
それだけ、(麻薬、覚せい剤は)依存性が強く心身を狂わしかねないのだ。
大麻合法化、もしそのような事が日本であるとするならば、私は大反対である。
恐ろしいからだ。