戦術と戦略
灯台下暗し。ほら、気付いてないじゃないか。肝心なところにね。
短編ストーリーのシナリオを書く仕事を現在請け負っているという話を、先日したことと思う。
短編だから短い、短いから簡単だろうという考えは全く違う。
短い分だけ、凝縮してまとめなければならない。
まとめなければならないから、伝えたい事や要点を、きっちり枠内に納めなければならない。
ブログやエッセイのように、色々と書く事は物理的にできない。
さて、シナリオを幾つか書いてみて感じた事は、リサーチや構成といったものも同時に考えていかなくてはならない、それが意外と難しいという事だ。
今までの私は、とにかく書く事だけで渡ろうとしていた人間だ。
技術や腕はそれなりにあるのだろうが(決して自画自賛ではない)、自分の書いたものをプロモートしたり、今伸びているものやトレンド?といったものについての情報収集、それを今後に活かすといったような技術には疎かった。
いや疎いというよりも無知に近いといったほうが正確かも知れない。
要するに、戦略で対応しなければならないところを、戦術で対応、対処してきたものだから、上手くいく筈がないのだ。
戦略が整ってこそ、戦術が活きてくるのである。
私の場合、自分でそういった(いわゆる戦略としての)情報を仕入れる事も殆どせず、己の力のみでいこうとしていたから、無理が生じるのは当然の帰結だ。
世界が狭いと、それだけ行動できる範囲は限られてくるし、知識や情報が乏しければ、選択肢も限られてくる。できる事が少なくなるのだから。
それでは独立したり起業したりといった事は到底できないと思う。仮に有り余る資金等を持っていたとしても。
よやく、この時期になって色々と気づけたし、これから始めるのも色々大変だと思うけれど、書く事が好きだと再認識できたし、今はライティングの技術等を勉強しながら、ゆくゆくは独立目指していきたいという目標ができた。
今までは漫然とした感じでしかなかったビジョンが、ああだこうだとゴタゴタ続きの中ではあったが、明確に示せるようになった。
もちろん、臨機応変にいく積もりだが、基本のスタンスは変えないだろう。
道は無限に広がっている。だから歩いていくべきなのだ。